株式の長期運用を語る『株式投資の未来』を読んだ感想【本】

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こんばんは。shoです。

当ブログに遊びに来ていただき
ありがとうございます。

今回は最近読んだ本についての記事です。

今回読んだ本は 「株式投資の未来」 というタイトルの本です。
(The Future for Investors)
サブタイトル:永続する会社が本当の利益をもたらす

総345ページ、読み終わるまで16時間ぐらい。
(読むの遅い私だと、ですが…)

要約すると「米国株の詳細研究本」でした。
色んなサイトで見かける事もあって、
かなりの名著だと思います。

あらすじ・紹介

簡単な内容はAmazonの商品ページから抜粋↓

著者について
ジェレミー・シーゲル
ペンシルベニア大学ウォートン・スクール教授(金融学)。
コロンビア大学卒業、マサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学博士取得。
金融市場に詳しく、CNN、CNBCなどでコメンテーターとして度々登場。
ウォール・ストリート・ジャーナル、バロンズ、
フィナンシャル・タイムズ(FT)のコラムニスト。
JPモルガンでの教育研修トレーニングを担当。
著書に、株式長期投資の名著として全米でロングセラーを続ける
『Stocks for the Long Run』(第3版弊社近刊)。

[訳者]
瑞穂のりこ(Mizuho Noriko)

概要

投資家に本当の利益をもたらすのは、
企業の急成長ではなく永続である――
株式投資の常識を覆し、銘柄選択のあるべき姿を提示した、
株式投資の新しい教科書。
成長株投資や割安株投資の誤り、
そしてバフェット流のバリュー投資手法の正しさを、
過去100年以上の膨大な市場データをもとに立証。
長期投資のバイブルとして知られる前著『Stocks for the Long Run』の結論をもう一歩掘り下げ、「成長の罠」に陥ることなく、市場平均を上回るリターンをもたらす銘柄を突きとめた。どの銘柄に、どのように資金を配分すれば、長期的に資産を積み上げることができるのか、そのための戦略を具体的に紹介する。
全米ベストセラー。すべての投資家必読の一冊。

 

米国金融学教授である著者が制作した
(米国)株式投資のリターンに関しての詳細研究本。

各章のタイトルは以下の通り。

第1部:「成長の罠」を暴く

第2部:過大評価される成長株

第3部:株主価値の源泉

第4部:高齢化をめぐる危機と正解経済の力学シフト

第5部:ポートフォリオ戦略

1部において
「高成長・成長セクターであるハイテク産業」
低成長を続けていた石油産業」のリターン
を比較した例を出し、

結果トータルリターンの高かった石油産業
その仕組み、また 他のセクターではどうか
を説明する。

2部において
高成長が過大評価(PERが増大する)される傾向
IPOについて、また生産性と収益の関係に
ついてのデータを示す。

3部において
株式投資において無視できないリターンは
配当である という理由を示す。

4部において
高齢化社会における世界経済
破綻する社会保障制度
退職者の資産売却による株価減少について
見通しを語り、

5部において
世界を視野に入れた
著者の考える推奨ポートフォリオとは
で、終える。

博士の書いた本ということで全編通して
仮説→データおよびその考察が続く。

米国に詳しくないと分からない内容も多いが、
引き合いに出される指数がS&P500なので
名前の知っている企業についてのデータが多い上、
非常に詳細に語られています。

感想

シーゲルの一貫性

著者自体、有名な方らしく 前作の
『Stocks for the Long Run』で以下のグラフを発表された方らしい。


(株式投資の未来 P195より引用)

1802-2003年において超長期で見た場合、
米国の株式はインフレ調整後7%で成長し、
他の資産クラス(債券・金・現金)を
上回るリターンを叩き出しているというもの。

上記のグラフは「シーゲルの一貫性」と
呼ばれ、株式の超長期戦略の参照元となっている。

「S&P500が年率7%で成長する」とかの根拠ですね。

こういったデータが散りばめられているので
ソースを重視する方は読んで損は無い本だと思います。

未来のリターンを保証される訳ではないですが
「株式は投機ではない」という理由は少し分かりますね。

高齢化社会と株式投資

第4部において
「高齢化社会が株価に与える影響」について
触れられている。

米国でも日本でも同じく高齢化社会が進んでいる
という。以下の図は日本の人口グラフ。

(内閣府のホームページより)

出生率の低下とそれに伴う高齢化によって
社会保障制度(年金)が上手く機能せず、
現役を退いた高齢者が一斉に資産を現金に換えようとする事で
売り手が過剰となり 株価下落が続くのでは? という話。

確かにFIREを志し現役世代に資産を蓄えても
資産価値が下落しトータルリターンで
損していては元も子もない。

考えていなかったのでゾッとする話だが、
著者は経済の中心が発展途上国に移動する事で
売り手と買い手のバランスは維持されると見ている。

事実、こうして「日本から米国株を買うブーム」
来ている訳ですし、米国人以外で
株式市場が維持される という説は信憑性があるかも?

以下はGoogle トレンドで「S&P500」のトレンドを見た図。

米国ではずっと有名な指数であるのに2019年から
グッと伸び、韓国や日本、シンガポールで
特に検索されています。(米国は10位)

著者は米国人以外で株価が維持されることを
「世界的解決」(global solution)と定義していましたが
もうその近くまで来ているのかも?

まとめ

以下まとめです。

下記を詳しく書いている本です。
・超長期戦略の安定性
・配当再投資のパワーの理由
・米国株銘柄の分析
・成長株のトータルリターン
・IPO投資は儲かるのか?
この本を読むとアルトリア【MO】を買いたくなりますね。

以下はPortfolio VisualizerMOIBMXOMS&P500
1986-現在、1万$スタートで毎月1000$追加投資、
配当再投資でバックテストした図ですが、
確かにトータルリターンは断トツです。
ESGの観点からこれからも続くとは限りませんが、
期待が持てる結果です。

なお、今回読んだ本は
友人に借りていた積み本です(申し訳ない…)。

誰かがオススメするにはそれなりの理由があって
この本は確かに名著でした。

お暇なとき、ぼんやり読んでみてはいかがでしょうか?

 

お読みいただきありがとうございます。
shoでした。

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