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こんばんは。shoです。
当ブログに遊びに来ていただき
ありがとうございます。
3月も中盤になりました。
少しずつ暖かくなり春物の出番がやってきましたね。
経済ニュースに目を通していると、
時折、自社株買いの話題を目にします。
正直なところ分かってない部分も多いので
「自社株買いとは」、
「株主還元といわれるその理由」をまとめて
おこうかと思い記事にしました。
素人サラリーマンのメモとしてどうぞ。
自社株買いの定義とその効能
自社株買いの定義とは。
単純には 会社が自社の株式を自己資金で買い戻すこと、
らしいですがイマイチそれがどう株主還元に繋がるのか
ピンときませんでした。
簡易的には次の流れの様です。
以下の図は企業の損益計算書の利益の図です。
(duda 損益計算書とは?特にみるべきポイントは?の記事から転載 )
売上高から各種経費を差っ引いた当期純利益が
会社が自由にできる現金ですが、
その現金には
以下の4種の使い道があるようです。
②自社株買いによる還元
③配当金の支払い
④内部留保として保持
①は利益を会社の活動に使い、企業の成長に投資します。
③は配当金として株主へ支払い、直接的に還元する。
④は将来へ備えて会社へ現金を蓄える。
貸借対照表上では利益剰余金として計上され、
自己資本比率が高まります。
②の自社株買いは発行済株式を買い戻します。
(買い戻した後は金庫株として保留するか、
消却するかの選択肢があるようですが、
ここでは消却するものと考えます)
それが株主還元に繋がる理由として、
企業収益力を評価する指標に
EPS(1株あたり利益) がありますが
以下の計算式で算出されます。
企業が株を買い戻し、消却すると
分母である株式総数が減り、
分子である当期純利益の割合が高まります。
→結果、1株当たりの価値が高まり、株価も押し上げられます。
また、株価の割安性を評価する指標に
PER(株価収益率)がありますが、
分母であるEPSが大きくなるのでPERは小さくなります。
→結果、PERは倍率が小さくなるほど割安と判断されるため、
買いが入りやすくなり、株価も押し上げられ易くなります。
値上がりによるキャピタルゲインで還元する、
という方針が、自社株買いの特徴の様です。
③配当金と比較すると、
配当は株主の受領時に所得税で20%目減りし
法人税との二重課税になるのに対し、
自社株買いは株価の向上に寄与することで
無駄なく利益を還元していると言える。
「配当金は効率が悪い」と言われる由縁ですね。
(配当控除を活用すればまた異なりますが)
自社株買いの流れ
オリックス(8591)を実例として
順を追って見ていきます。
自社株買いは次の手順で行われるそう。
②自己株式の消却
③株価向上が期待できる
自社株買いの発表
自社株買いは制限なく行うと「株価操作」に
つながる恐れがあるためガイドラインが存在する。
株価を左右する情報を持つ会社自身が
裏で買っていてはインサイダー取引に繋がるため、
公平性を保つため、まず自社株買いを対外発表する。
2021/5/13 の自社株買いの発表
(↑オリックス IRニュースリンク)
そこで 買付総数や期間、総額、方針などを
公表し、その情報通りに実施する。
※オリックスの場合、月に一度、
取得状況についてもニュースリリースがある様です。
2021/11/4 の自己株式取得状況
(↑オリックス IRニュースリンク)
自己株式の消却
取得した株式を消却した事を通知。
2021/12/24 自己株式の消却
(↑オリックス IRニュースリンク)
株価向上(が期待できる)
自己株式の取得を発表した2021/5月初~2022/1月末
消却までのチャート(日足)がこちら。
(Trading viewのチャートを使用)
上から株価・PER・EPS・発行済み株式総数 になります。
2021/5/6 終値 1778.5
↓
2022/1/31 終値 2355.5
株価は右肩上がりの傾向を示していますが、
PERは上がっていません。
これが自社株買いの効能…でしょうか。
サンプルが1例なので断言できませんが、
本件に関して言えば株価上昇に寄与していそうです。
蛇足 自社株買い規制
もう随分前の話ですが、
2021/12/14、岸田首相が自社株買い規制について
言及されたそうです → ブルームバーグの記事
利益を株価上昇のみに使うぐらいであれば
市井に回すべき との考えなのかな?
方針に言及するほど詳しくはないですが、
社会主義っぽい思想だなぁと思いました。
私も自社の話であれば賃金上げて欲しいですが。
まとめ
以上、自社株買いについての記事でした。
ただ、自社株買いは
EPSを本業とは関係ない所で向上させることが出来、
利益を伴わない上昇が可能なので
「バフェットの財務諸表を読む力」なんかでは
EPSが注目指標から外されていました。
まぁ、利益がないと自社株買いもできないので
プラスの指標であることは間違いないと思います。
それにしても、Trading view便利ですね…
お読みいただきありがとうございます。
shoでした。
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