飲茶『史上最強の哲学入門』を読んだ感想【本】

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こんばんは。shoです。

当ブログに遊びに来ていただき
ありがとうございます。

今回は最近読んだ本についての記事です。

今回読んだ本は

飲茶氏の書いた「史上最強の哲学入門」というタイトルの本。

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279ページ、読み終わるまで4時間ぐらいかも。
要約すると「勢いと熱量で読みきれる哲学者紹介書」でした。

大して推敲してないからゴチャゴチャしてるかも~~~

あらすじ・紹介

簡単な内容はAmazonの商品ページから抜粋↓

概要
最高の真理を求めた男たちの熱き闘い。
ソクラテス・デカルト・ニーチェ…哲学者32人が論を闘わせる、
「史上最強」の哲学入門書!

各章のタイトルは以下の通り。

■第1ラウンド 真理 の『真理』
――絶対的な真理なんてホントウにあるの?
■第2ラウンド 国家 の『真理』
――僕たちはなんで働かないといけないの?
■第3ラウンド 神様 の『真理』
――神は死んだってどういうこと?
■第4ラウンド 存在 の『真理』
――存在するってどういうこと?

2010年に、SUN-MAGAGINE MOOKから発売された。
哲学関係のブログで既に有名な存在だったらしい飲茶氏が、
哲学者紹介の入門書として書いた本。
(文庫本版も出ているが、サイズ的にはMookの方が読みやすいかも)

当初、著者は有名な哲学者をつらつらと紹介する形式を考えていたが、
ただ紹介していくだけではインパクトに欠ける。
何か「史上最高」の入門書を作れない物か…と頭を悩ませる。

それが紆余曲折あった結果、作者の趣味が講じて
グラップラー刃牙の最大トーナメントの全選手入場!!!のエッセンスを混ぜ込んでしまい、
膨大な熱量の籠った入門書へと変貌した。
(カバーイラストも刃牙の板垣先生が描いている)

※この辺の内容は作者がnoteで書いている。非常に読みやすい文体ですよ。

【刃牙漫画】『範馬刃牙vsアンドレアス・リーガン』最大トーナメント開催!!第一回戦開始いッッ!! 漫画無料公開中ッッ!! |BAKI|【刃牙公式】

(バキ公式の動画。全選手入場は6分から~)

よくある入門書としては、
古代→中世→近代→現代と時代の流れに沿って学んでいくイメージですが、
この本ではまず論点を 真理・国家・神・存在 という4テーマに分けて
それぞれを時代の流れに沿って学んでいく形式をとっています。

それぞれのテーマ、時代で紹介される哲学者の総数は31名。
(本文だと32名。初めの紹介にブッダが居るが、中身では削られている。次の本に回したのだろうか)
イロモノに感じるかもしれないが、大真面目で素晴らしい本です。

哲学の歴史を振り返った際に
「今まで完全に正しいと思われていた考え方が塗り替えられる」様は、
最強だった漢がさらに強い漢に倒される 様に似ている というコンセプトで
的を得た表現…と言えるかもしれない。かもしれない。

感想

「テーマ別に時代の流れが繰り返される」構成は
読み始めた際は慣れなかったのですが、
内容が申し分ないおかげで、最終的には違和感なく読め終えました。

簡単な概要と、それぞれの章で関連した話を書きます。
(「私の思ったこと」が多いです)

真理の章

ざっと言うと
相対主義の流行に嫌悪を示し、真理探究の生き様を示したソクラテス
「絶対的なもの」を方法的懐疑で突き詰めたデカルト
【真理】を「人間にとっての真理」に照準を合わせたカント
真理は一つの方向にある訳じゃないと諭したレヴィストロース
それぞれの解釈でいいじゃない としたデリダ
等が紹介される

真理は…
ある!、ない!、気にしなくても良い!、何時か到達できる!、
到達などできない!、人間にとっての真理を目指すべき!
意見を闘争させると真理までいける!

などなど、色んな人が色んな事を納得できる形で言っているおかげで
読み終わっても「結局何だったんだっけ?」となる章。
結論はないし、読んだ自分で考える事…なのかもしれない。
(現代では到達できない…で終わってしまうのも寂しいし)

特に印象に残った部分があり、初期の相対主義と絶対主義について。

相対主義と絶対主義、そして中庸

相対主義…「人それぞれだよね」という考え方
絶対主義…「目指すべき絶対的なもの」に向かっていくべき という考え方

どうやら人類は紀元前から現代と同じ事を言い争っていたらしい。

相対だと人の意見がバラついてまとまらないし、
絶対だと息苦しいルールが出来上がる。
こういう争いが紀元前からまだ続いているという事は、
「そもそも極端なのよくない」の証左ですね…

どちらの意見も少しずつ取り入れる、中庸が一番良いというのが個人的な結論ですが
(それ言ったのも古代のアリストテレスという…)

でも相対主義と絶対主義のやりとりは、
間違いなく現代につながる思想の洗練に何役もかっており、
特に「見えない物を形にしようと頑張り、団結を促した」絶対主義には少なくない憧れがあります。
ただ、歴史的には行き過ぎて信仰になったりしたのが塩梅が難しい所ですね。

国家の章

・イデア論という形で「絶対的なもの」を視覚化し、
イデア(理想の形)を理解する哲人こそ王になるべきと主張したプラトン
・イデア論を「ただの妄想」と一笑に付し、
国家はどのような形でも腐敗と革命を繰り返すと現実を見たアリストテレス
・君主制の中、人民主権を主張し、フランス革命の波に乗ったルソー
・市場自由競争を大いに推奨したアダムスミス
等が紹介される。

ここで取り上げたいのは、FIREムーブメントは、起こるべくて起こったとの話。

ポスト資本主義

資本主義が世界を席巻して長い年月が経ち、
貧富の差は無学の私が見ても不思議に思うほどで、
数百年前と比較するともう既に快適すぎる生活になっているのに
まだ人類の多くは週5で働いている。

働いて新しい物を作っても改良前の製品とはそれほど大きな差はなく、
もう物は溢れていて「環境を大切にしましょう」といいながら物を作っている。

別にその辺に不満はないけれど、少し経済的に余裕のある人達が
「働かなくても良くない?」となるのは俯瞰的に見ると無理ない流れに見える。
(経済的に余裕がなくとも平成に、NEETが流行ったのも納得できる)

こう見ると、FIREムーブメントも時代の流れで自然に生まれていそうだ。
ただ、資産所得で生きていくには資本主義が続いてもらう必要があるのが
寄生的で都合の良い考え方だが。

経済的に余裕を得たら、賃金に依らず「自分のやりたいことをする」ってのが一番なのが
この本を読んで腹落ちしたように思う。
(正直、なんでやたら言われているのか理解できなかった)
完全FIREはそもそも私には出来ないが、何か合わない気がする。

神の章

・快楽主義者と言われるが、今考えると等身大な主張をしているエピクロス
・神の子イエス、そして禁欲主義を強く流行させたアウグスティヌス
・神学と哲学の矛盾を分け、解釈を融合させようと死力を尽くしたトマスアクィナス
・神の正体をある意味で明らかにしたニーチェ
等が紹介される。

多分、方々では既に有名なのだろうが、
凄く衝撃を受けたニーチェのルサンチマンについて取り上げたい。
(信仰の部分は無宗教である私はピンとこないし、触れたくないし)

ルサンチマン

ニーチェが広めた言葉で、弱者が強者に対して抱く「嫉妬や恨みが混ざった感情」のこと。
説明が難しいのでAIに頼むと…

単なる「恨み」とは少し違い、
**「相手を自分より低いものだと思い込むことで、心の平穏を保とうとする心理」**というニュアンスが含まれています。

1. 負け惜しみと「価値の逆転」
ルサンチマンの最大の特徴は、
**「手に入らないものを『あんなの価値がない』と否定する」**ことです。

2. 「強者=悪」というレッテル貼り
自分が勝てない相手(お金持ち、成功者、美男美女など)に対し、
「あいつらは性格が悪いはずだ」「卑怯なことをしているに違いない」と思い込むことで、**「自分は貧しい(あるいは平凡な)けれど、心は清らかで正しい」**と自分を正当化します。

3. 心理的な自己防衛
なぜこんなことが起きるかというと、自分の無力さを認めるのが辛すぎるからです。 相手を引きずり下ろすか、自分の価値観を書き換えることで、劣等感から逃れようとする心の防衛反応とも言えます。

自分の人生において、思い当たる出来事がある方も多いのではないでしょうか。
「冷笑系」と言われる立場を取る人は、ルサンチマンに囚われているかもしれません。
私も多大に覚えがあります。

成功を貶めたり、清貧を必要以上に持ち上げたり、努力を軽視するムーブメント
こういうところから来てるのかな~~~。面白いね。

で、どうやら私はこの「ルサンチマンを感じる行動を見る事」が好きな事に気付きました。
いやーyoutubeでFラン大学就職チャンネルが好きな理由が分かったわー。
自分の感情を深堀すると、おぞましいね。

存在の章

・紀元前に「存在は原子でできている」と主張したデモクリトス
・天空の世界(存在)を解読したニュートン
・存在から主観があるのではなく、主観から存在があると主張する
現象学を打ち立てたフッサール
・区別において存在が発生すると明らかにしたソシュール
等が紹介される。

ここでは、認識(認知)を取り上げたい。

スキーマセットのインストール

過去、「認知・行動療法」を見知った際に以下の図のメカニズムを知りました。


このサイトからキャプチャ

内容として納得いっていたのですが、出来事に対する反応を示す際、
その反応に影響を与えるスキーマとは何なのでしょうか。

認知・行動療法における説明だと、過去の人生経験から作られる「思考の法則」
とされていました。

私的にはその法則にも、「傾向がある」と感じていました。
個人の人生経験だけではなく、時代だったり、環境だったり…だと思っていましたが
それ以外にも哲学――ひいては思想 が影響するんだな、と この本で納得しました。
(いうて時代とほぼ同義ですけど)

ある時、友人がネットニュースで知ったという「現象学」の話をしてくれたことがありました。
曰く、「世界は個人が認識している部分しかないかも」という思想のこと。

私は当時「個人が認識しているものが世界の全て」とはなんて傲慢な考え方だと、
私には受け入れられない思想だと話したのを覚えていますが、
今思うと 私のスキーマの幅が狭いことによる拒絶反応だったのかなと。

哲学を知り、色んな考え方を知ることは
複数のOSを入れるような、「スキーマセット」の複数インストールにつながるかもしれません。
まぁ、それが良い事とは限らないんですが。

まとめ

以下まとめです。

・格闘漫画よろしく古代から現代に続く思想バトルを読んで楽しもう!

この本は、実は続編の 史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち の方を先に読みました。
そっちもそのうち記事にするかも。

初めはこの記事の本の方は読むのを断念したんですよね。
東洋の方がおもろいなぁって思ったので。

しかし、昨年末ごろにかけて哲学への熱が上がった結果、読み切りました。
というのも、友人に薦められて「チ。―地球の運動について」
Amazon primeで見たことがきっかけ。

パラダイムシフト と呼ばれる 常識が転回する瞬間。
哲学史においては何度も起きていて、それを見るのがなんとも楽しい。

今年(2026年)は哲学にどっぷり浸かりたいと思っています。
こんな事ばっかり言ってるから、最近会った友人に「ちょっとスピってない?」
と言われました。そうなのかも。

お読みいただきありがとうございます。
shoでした。

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