金融心理学『サイコロジー・オブ・マネー』を読んだ感想【本】

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こんばんは。shoです。

当ブログに遊びに来ていただき
ありがとうございます。

今回は最近読んだ本についての記事です。

今回読んだ本は

サイコロジー・オブ・マネー」というタイトルの本。
(サブタイトル:一生お金に困らない「富」のマインドセット)

(原題 The Psychology of Money:
Timeless lessons on wealth, greed, and happiness)
(富、欲望、幸福についての普遍的な教訓)

321ページ、読み終わるまで8時間ぐらい。

要約すると「心理学の方面からみた金融の話」でした。
ちょっと読むのに根気がいりました。

あらすじ・紹介

簡単な内容はAmazonの商品ページから抜粋↓

概要
FIRE(早期リタイア)を目指す人
投資で資産を築きたい人
不安のない老後を過ごしたい人など
全世代必読の世界的ベストセラー、ついに上陸!

あなたのお金、投資、ビジネスにおける判断は、
個人の経験や独自の世界観、
エゴ、プライド、マーケティング、
奇妙なインセンティブなどに影響されています。

本書は、19のストーリーからその事実を知り、
富を築けない「貧乏マインド」から
抜け出すための一冊です。

・「目的のない貯金」ほど、価値が高い
・人の投資判断は、「いつ、どこで生まれたか」に影響される
・“十分な量”の資産を築くためのシンプルな方法
・ウォーレン・バフェットの純資産の95%以上は、65歳以降に得たもの
・投資の成否を決めるのは「全体の1%以下」の行動……

など、私たちのお金、投資、ビジネスとの付き合い方を

根本から変える一冊です。

各章のタイトルは以下の通り。

第1章 おかしな人は誰もいない
第2章 運とリスク
第3章 決して満足できない人たち
第4章 複利の魔法
第5章 裕福であること、裕福であり続けること
第6章 テールイベントの絶大な力
第7章 自由
第8章 高級車に乗る人のパラドックス
第9章 本当の富は見えない
第10章 貯金の価値
第11章 合理的>数理的
第12章 サプライズ!
第13章 誤りの余地
第14章 あなたは変わる
第15章 この世に無料のものはない
第16章 市場のゲーム
第17章 悲観主義の誘惑
第18章 何でも信じてしまうとき
第19章 お金の真理
第20章 告白

もうこれで、一生お金に困らない!
という売り文句はともかく、

物理学の様にデータが支配する世界」だと
見なされがちな金融の世界を、
心理学・歴史の観点から詳細に書いた本。

金融のニュースを織り交ぜながら
著者の考えるお金との付き合い方を解説している。

著者はウォールストリートジャーナルの元コラムニストで
現ベンチャーキャピタルのパートナーを務めている。

タイトルである【サイコロジー・オブ・マネー】は本書の中で
以下の様に定義されている。

経済的な成功は、何を知っているかよりも、
どう振る舞うかが重要な「ソフトスキル」の問題なのだ。
私はこのソフトスキルを「サイコロジー・オブ・マネー」
と呼んでいる。
(p9 はじめに から抜粋)

平たく言うとお金との付き合い方を記した自己啓発本でしょうか。

全20章からなり、ほぼ独立したテーマを扱っているため
どこから読むこともできる構成にしている。

個人的には、

あらすじを読んで、興味があれば
19章に各章の結論が載っているので、結論を読んで
肌に合えば読んでみる、という流れだと

時間が節約できるかも、と思います。

感想

スキル本ではないです。
グラフも少なく、新聞に似た文体でびっしり書かれているため
全て読むには時間がかかります。
序盤は楽しく読めましたが、中だるみしました。

20章において作者の結論と経歴が書かれているが、

・元金融業界勤めで、FIREを目指している
・個別株投資をしていたが、今はインデックス投資

という著者の書いた本なので、投資について物凄くまとめて言うと

貯蓄率を高めて長期投資をしよう!
周りのことを気にせず複利の力を使おう!

という結論になる。
インデックス投資をする際に背中を押してくれる本ではあると思います。
なので、FIRE本を読まれている方には目新しい話はありません

しかしこの本の主題は投資法には無く、
お金に対する思い込みや考え方を扱っており、
元コラムニストらしく史実をふんだんに織り交ぜながら
説明してくれる。

私が読んでいて面白かった部分を紹介します。

・金融の世界に正解はない
一部の大成功者の例を追い求めがちだが
「結果的に彼は上手くいった」だけであって正解という訳ではない。
今からあなたが同じことをして上手くいく保証はない。
そもそも、その成功は運なのか、
再現性のある方法なのかを見分けるのは非常に難しい。

しかし、あなたが間違っているという訳でもない。
何事も見かけより良くも悪くもないこと が多い。

 

・テールイベント
少数の例外的な事象が結果の大多数を占めることを指す。

ベンチャーキャピタルの50件の投資があったとする。
半分は失敗、10件は上手くいき、
1件はリターンのほぼ全てを占める大成功を収める。
この傾向はあらゆる分野に散見される。

リスクを恐れずチャレンジをすることをお勧めする。
上手くいかない事が大多数を占めていても問題はなく、
最終的な結果の大部分を占めるのは少数である。

 

・貯めるのに特別な理由は必要ない
目的のない貯金は軽視されがちだが、
予測も定義もできないことのためにお金を貯めることほど
優れた貯蓄の理由はない。

予期せぬ出来事はいくらでも待ち受けている。
そのリスクに対する備え、選択肢を広く持つ事に繋がる。

役に立つ話かどうかは置いておいて、
断言が難しい内容を上手く文章にされていると感じました。

余談

著名人や億万長者の名前が物凄い勢いで出てきます。
(数ページに一回は出てくるんじゃないか?)

下記の人たちの名前に無駄に詳しくなります。
なんか悔しいので登場人物風に紹介します。
(リンク先はwikipedia)

ウォーレン・バフェット
世界一有名な投資家。
米投資会社バークシャーハサウェイのCEO。
インデックス投資を上回る成績を上げ続けている。
コカ・コーラが好き。

ベンジャミン・グレアム
バフェットの投資の師。「賢明なる投資家」という
投資本を出版しておりバリュー投資の父と呼ばれている。
本書では時代遅れとして下げられがち。

チャーリー・マンガー
バークシャーハサウェイの副会長。バフェットの右腕的存在。
本書でよく発言を引用される。
リック・ゲリンという三人目のメンバーがいた。

ビル・ゲイツ
元マイクロソフトCEO。
通っていたハイスクールで運よく、当時では珍しい
コンピューターとの出会いを果たす。
同時期にケイト・エバンスという友を亡くす。

などなど。本書の半分ぐらいは引用や、
エピソードが占めているかもしれません。

まとめ

以下まとめです。

・お金にまつわる不思議な人間心理を解説した本。
・色々な投資本を見てから見ると面白いと思います。
・一冊目に読むにはハードルが高いかも。

本書の17章に
悲観論が楽観論よりもっともらしく、賢く聞こえる
というテーマを扱った話があります。

曰く、
脅威を敏感に察知する方が生き延びて繁殖するチャンスに恵まれる。
生物の本能的に損失を利益より大きいものと見なしている。
からとのこと。

そのため、youtube や メディア の サムネイル・見出しに
悲観的な要素を加えると関心を引きやすいと言われます。

なるほど~とは思いますが、世の中悲観的なニュースが多すぎて
食傷気味ではあります…

「頭カラッポの方が夢詰め込める」
みたいな明るい話も聞きたいですね~。

…ん?自分の選んで見ているニュースが悲観的なだけか?

 

お読みいただきありがとうございます。
shoでした。

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